LTV（Loan To Value）比率
エルティーブイひりつ（不動産金融と投資）
意味 融資額と物件価値の比率
LTV（Loan To Value）比率とは？
LTV比率は、不動産投資における重要な指標の一つです。物件の評価額に対する融資額の割合を示し、通常はパーセンテージで表されます。この比率が高いほど、貸し手にとってはリスクが高くなります。
LTV（Loan To Value）比率の具体的な使い方
「このマンション投資のLTV比率は70%ですね。やや高めかもしれません。」特定の不動産投資案件のリスク度を評価している状況を表した文です。LTV比率が70%という数値から、融資額が物件価値の7割を占めていることを示しています。
LTV（Loan To Value）比率に関するよくある質問
Q.適切なLTV比率は？
A.適切なLTV比率は物件タイプや市場環境によって異なりますが、一般的に以下のような目安があります：
・住宅用不動産：70-80%
・商業用不動産：60-70%
・開発プロジェクト：50-65%
ただし、保守的な投資家や金融機関はこれより低いLTV比率を好む傾向があります。
Q.LTV比率が高いとどうなる？
A.LTV比率が高いと以下のリスクが増加します：
1. 金利上昇時の返済負担増大
2. 不動産価値下落時の担保割れリスク
3. リファイナンスの困難化
4. 金融機関からの融資条件厳格化
5. キャッシュフロー悪化時のデフォルトリスク増大
Q.LTVとLTCの違いは？
A.LTV（Loan To Value）とLTC（Loan To Cost）は似て非なる指標です：
・LTV：融資額÷不動産の評価額
・LTC：融資額÷不動産の取得コスト（または開発コスト）
LTCは主に開発案件で使用され、LTVは既存物件の評価に多く用いられます。一般的にLTCの方がLTVより高くなる傾向があります。
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